太陽光発電、蓄電池、HEMS(ヘムス)… これって本当に必要?

失敗しない家の建て方

I love Yamagata.コグチ(@ilv_co)です。
 

これは、うちの娘が最近ハマっている、ユーチューブの動画です。



私が家に帰るとすぐに、「メルちゃん見せてぇ」とよってきて、私のipadを独占します。

誰かがお人形さんゴッコしている動画のどこが面白いのか、私にはサッパリ分かりませんけど。

それはさておき。

好きな場所で好きな映像が見れるなんて、少し前まで考えられないことでしたよね。

昔、『テレビ付きのユニットバス』っていうのがありました。お風呂でテレビが見れるなんて、ステキ!って、当時は思いました。

ところが今では、スマホやタブレットを防水ケースに入れれば、誰でも簡単にお風呂で映像や音楽を楽しむことが出来ます。

本当に技術の進歩って、すごい。

特に電子機器、家電関係の技術のスピードは早いです。



そして電子機器の進歩は、最近の新築事情にも大きな影響を与えています。

たとえば、太陽光発電。

これなどまさに、住宅と一体化した超大型家電です。

その他にも家庭用の蓄電池や、HEMS(ヘムス)というのもあります。

※HEMS(ヘムス):家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」する管理システム

こうなってくると、家そのものが電化製品です。


でも個人的には「これって、本当に良いことなの?」と思ってしまいます。

そのわけは次のような問題が考えられるからです。

住宅は長く使えるが機器は陳腐化する

住宅は、10年、20年で住めなくなるということは考えられません。しかし、10年たった電化製品は、もはや「化石」です。

買ったものを大切に使うのは「良いこと」とされていますが、実は、逆にお金をムダにしているということもあります。

(参考:実はこんなに違う。古い家電と新しい家電の電気代比較 価格ドットコム)

電子機器の技術変化のスピードはものすごく早いわけですから、せっかくお金をかけて機器を設置してもいずれ陳腐化することは目に見えています。

数年経てば、今よりもっと良いものがどんどん出てきます。(今の若い人はポケベルなんて知らないでしょう…)

テレビや冷蔵庫なら買い替えれば良い話ですが、大型のシステムを住宅に組み込んだ場合はそうはいきません。

もっと言えば、自分がその家に住んでいる間は設備が陳腐化するのを我慢すれば良いですが、もしも、その家を売却することになったとしたらどうでしょう。

今どんなに最新の設備を付けた家であっても、その家は20年後には必ず、時代遅れの設備が付いた家になっています。

古い設備が付いている家より、何も付いていない家の方が、もしかしたら高く売れるかもしれません。


30年、40年、50年と、長期間の使用に耐えられる住宅と、それよりも寿命が短い大型の電子機器…。

そういえば、今こうしてブログを書いていたら、ふと、あのドラマを思い出しました。

『下町ロケット』

ロケット編の方じゃなく、ガウディ編の方です。(見てないかた、ゴメンナサイ)

少年の大動脈の人工弁置換手術の話。

身体が成長する度に手術で人工弁を取り替えなくてはならなかった問題を、患者の成長にあわせて自然に膨張していく新製品を作って解決しました。

住宅の設備でも、そんな製品があれば良いのですけどね。

ではまた。

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