I love Yamagata.コグチ(@ilv_co)です。
引き続き「不動産を売りたい人と不動産屋との関係」についての話です。
売る側と不動産屋の関係を知ることによって、不動産を買う側のあなたが得ることも多いはずです。
前回は、
- 「専任・専属専任」は、不動産業者がレインズに必ず登録するため物件情報が広く行き渡る
- 「一般媒介」は、どの業者に依頼するかによって紹介活動に差がある
- 「一般媒介」で複数の不動産業者に依頼すると、業者間で競争が生まれる
というお話をしました。
(前回記事:不動産屋に仲介を依頼する前に『媒介契約の違いを知る』)
上のことを踏まえると、「専任・専属専任」ではなく「一般媒介」で複数の不動産業者に依頼し競争させたほうが、早期に売却できるようにも思えます。
しかし、事はそんなに簡単ではありません。
あなた、競争させられて嬉しいですか?
次の図は、不動産仲介の仕組みを簡単に表したものです。
売りたい人と買いたい人をマッチングさせることで、不動産業者は仲介手数料を得ます。
一般的には、不動産を売るときも買うときも、依頼者は不動産業者に仲介手数料を支払います。
そのためこの図のように、不動産業者は売主・買主両方から仲介手数料をもらえることになります。
しかしこれはあくまでも、不動産業者が独自に売主と買主をマッチングさせた場合に限ります。
不動産売買には、複数の不動産業者がかかわることもあります。
売りたい人から媒介依頼を受けた不動産業者(「元付」とも言います)と、買いたい人に依頼された不動産業者(「客付」とも言います)が一つの取引にかかわることは多いです。
この場合、関係図は次のようになります。
元付業者は売主から手数料を得て、客付業者は買主から手数料を得ることになります。
不動産業者は双方から受け取れる手数料総額の上限額と、一方から受け取れる手数料上限が法律で決まっていますから、一つの取引にかかわる不動産業者が多くなるほど、一社あたりの手数料収入は少なくなります。
さてここで、「一般媒介」で複数の不動産業者に依頼したときの話に戻ります。
複数の不動産業者に売却の媒介を依頼するということは、不動産業者にとってみれば、それだけ「自分の取り分が減る」ことを意味します。
更に一般媒介の場合、元付業者として媒介を依頼されたとしても、他の元付業者に先を越されてしまえば一円にもなりません。
これが専任や専属専任媒介の場合は元付業者は1社だけですから、少なくとも売主からの手数料収入は見込めます。
そして上手く買い手を見つけることが出来れば、買い手からの手数料も入るわけです。
ですから不動産業者としては「一般」ではなく、「専任」や「専属専任」を望むことが多いでしょう。
「力の入り方が違う」とも言えます。
・・・ということは、たとえ一般媒介で複数の業者に依頼したとしても、上のように考える不動産業者ばかりであれば、思ったような結果が出ないかもしれません。。
この続きは、また改めて。
それでは。I love Yamagata.コグチ(@ilv_co)でした。
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