注文住宅 予算オーバーする本当の理由

営業トーク

I love Yamagata.コグチ(@ilv_co)です。
 コグチヒデキ

インターネットの掲示板に、こんな書き込みがありました。

約5日後に引き渡し日が迫っている者です。工務店と予算オーバーしている金額についての相談(愚痴?)を聞いて下さい。

私達は約3800万を借りてその中で全てを賄いたいと思っていました。 しかし、実際には約450万のオーバーが出てしまいました。

(中略)

実際に家は完成していますし、アパートの立ち退きの日も決まっている(引き渡し当日に退去予定)ので工務店には足元を見られて、払うか契約破棄かと言われています。

これからその家に住んで生活するのは私達なのでお金を払うのは当たり前なんですが、経費が膨れ上がった過程が納得できないのでモヤモヤしています

(中略)

双方の言い分もありますので一概には言えないと思いますが、私のこの気持ちの着地点をどうか見つけていただけるアドバイスをお待ちしております。よろしくお願いします。

なぜこのようになったのか?

掲示板に書き込みをしたこの人が悪かったのか?依頼した工務店が悪かったのか?

それとも・・・

請負契約のワナ

これを書いたのは工務店に注文住宅を依頼した人です。残念な話ですが、こういうことは実際にあり得ます。

書き込みを読む限りでは「依頼した建築会社が悪かった」とは思います。

しかしそれだけではなく、そもそも注文住宅の「請負契約」という契約自体が予算オーバーを生み出しやすい契約だと言えます。

建売や中古住宅を購入する場合は、売主との間で「売買契約」を結びますが、住宅を建築する場合は、建築会社との間で「請負契約」を結びます。

不動産の売買契約では

・物件の内容
・金額
・支払い時期
・その他の条件

などを全て決めた上で契約を結びますが、住宅の請負契約の場合は、住宅設備の細かいとこまで決めないうちに契約を結ぶことが普通です。

なぜなら建築会社からすれば、せっかく時間をかけて詳細な打ち合わせをしても、契約前であればすべて白紙になる可能性があるからです。

そこで「まずは当社に任せてください」という意味で「請負契約」を交わすのです。

請負契約を結んだ後で詳細な打ち合わせを進め、必要があれば追加契約、変更契約を結びます。つまり、請負契約の時点で建築会社は決定しますが、どういう住宅を建てるかは流動的なのです。


そのため、、、

請負契約後の打ち合わせでグレードの高い設備を見せられる

   ↓

やっぱりそっちを付けたくなる

   ↓

 追加契約

   ↓

 予算オーバー


こんな風になりがちです (^_^;)


どこかの会社と契約をするまでは、いろんな住宅会社の営業マンが助言をしてくれるでしょう。

しかし依頼先を決めた後ではそうは行かなくなります。

注文住宅は契約した後が本当の勝負です。

参考にしてください。それでは、また。



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