高気密高断熱だから快適ではない

営業トーク

I love Yamagata.コグチ(@ilv_co)です。
 コグチヒデキ

「3高」って言葉、昔ありましたよね。

高学歴・高身長・高収入。

「結婚したい理想の男性」を表す言葉でした。

あたまに「高」って言葉が付くと、何か良いイメージがしますよね。

住宅だって、メーカー各社は「高性能」をアピールします。

性能が高いってことは良いことですが、

イメージだけで判断してしまうと大変なことになります。

例えば「高気密・高断熱」

ハウスメーカーの営業マンが

高気密高断熱にすると、冬暖かくて夏は涼しいから快適ですよ

って言うのは、、、


完全に間違いです。

目次

高気密高断熱だから快適ではない

最近の住宅は「高気密高断熱」が当たり前です。

・気密性が高い=すき間がないから、風が入らないし、出ない

・断熱性が高い=室内、室外の冷気や熱気を遮断できる


気密性や断熱性が高ければ『熱を通さない・逃がさない』わけです。

だから、外の温度に影響されにくい家を作ることができます。

しかし、

外の温度に影響されにくい家=「冬暖かく、夏は涼しい快適な家」

であるかどうかというのは、また別の話です。

冬は暖かいし、夏は涼しいけど、とても不快な思いをするケースも考えられます。

窓少なく、風抜けない家

例えば、大きな窓が無くて、小さな窓しかついていない家。

たしかに外の温度変化に影響されにくい家ではありますが、

外の景色が眺められないことに圧迫感を感じたり、

窓を開けて自然の風を取り入れることが難しかったりして、

自分には合わないと感じる人もいます。

※ではなぜ窓を小さくするのか?

住宅で、気密・断熱が一番低下するところが『窓』です。

壁には断熱材を入れられますが、窓に断熱材を入れることはできません。

外が見えなくなってしまいますからね。(^_^;)

だからガラスを2重にしたり、サッシを2重にしたりして、

空気の層を作ることで断熱効果を高めるわけです。

でも窓まわりの気密断熱を高めようとすると費用がかさんでしまいます。

家全体の気密断熱を高めるには、窓を小さくするのが費用も少なくて、一番手っ取り早いんです。

高気密・高断熱・高反響

家の気密性・断熱性を高めると、家の外の音が入ってきたり、音が外にもれたりすることは少なくなります。

ただし、室内では音が響きます。

家の中の音が外に逃げていかないわけですから、考えてみれば当たり前ですよね。

室内に吸音材でも入れない限り、これは仕方ないことです。

この感じが嫌だ、という人もいます。

やっぱり高気密高断熱は快適ではないのか?

ここまで「アンチ高気密高断熱」みたいなことを書いてきました。

で、ちょっと話は変わりますが、

こんなふうに高気密高断熱のデメリットを書いてる文章ってだいたい、、、

だから高気密高断熱はダメ!自然素材を生かした昔ながらの建て方で・・・

という流れで、最後は結局『自分のとこで建ててる住宅のPR』だったりしますよね。

「宣伝かよ!」とツッコミたくなる感じ・・・

それはさておき(^_^;)



高気密高断熱が良いかどうか

ということに対する私の結論は、、、


『どっちでも良いし、どっちも良い』

みもふたもない言い方になってしまいますが、実際そう思います。

住宅に限らず何でも、一長一短、メリットデメリット、両面あります。

重要なのは、その家が『自分に合っているかどうか』ということ。

窓が小さくても音が反響しても全く気にならない人にとっては、

私が上で書いたことはデメリットにならないわけです。

それどころか正しく「冬暖かく、夏は涼しい快適な家」なのかもしれません。

でもそれは「高気密高断熱だから快適」というわけではなく、

その家が自分の感性や生活スタイルに合っていたから快適なのです。

だから家の性能も大事ですが『家との相性』はもっと大事なんです。

だってほら、

高学歴・高身長・高収入の男性と結婚したからって、

幸せになれるかどうかなんて、分からないでしょ?

それでは、また。

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