リビングで勉強すると成績がUPする、という勘違い

営業トーク

I love Yamagata.コグチ(@ilv_co)です。
 コグチヒデキ

あなたは「リビングで勉強すると成績が良くなる」という話を聞いたことはありますか?

テレビ番組や雑誌、書籍などでも多く取り上げられているので、どこかでチラッと耳にしたことがあるかもしれません。

「リビング学習」の効用について初めて書かれたのが、私の記憶では多分この本です↓

名門と言われる有名中学校に合格した子ども(200名)の家庭を調査して書かれたのが、本書。

この本に書かれていた結果に、当時の私は衝撃を受けました

  • 有名中学に合格した子のほとんどが、子ども部屋ではなくリビングで勉強していた
  • 頭の良い子は子ども部屋では勉強しない

この結果を見て、私は「マジかよ・・・」と感じました。
なぜなら私自身、子どもの頃、リビングで勉強した記憶なんて全くなかったからです。

勉強は自分の机でやるものだ、と親にも言われましたし、自分でもそう思ってましたから。

「マジかよ…

リビング学習、もっと早く知っていれば、もっと頭よくなってたかも」


私がこの本を読んでから10年が経ちました。

今、私が思うのは、

「リビングで勉強すると成績が良くなる」というのは完全な思い違いであり、「頭の良い子に育てるためにリビングで勉強させよう」と親がするのは完全に間違っている、ということです。

どこで勉強するかは問題ではない

本を読んだ当初は「リビング学習」の効用を知って、感心した私。

でも、、、「この話は本当か?」という疑問が、常に頭の片隅に引っかかったままでした。

当時の私は注文住宅の営業マンとして働いていました。

「リビング学習=成績向上」が勘違いなのではないか、ということに気づいたのは、お客様と「間取りについて階段のことで」話をしていた時です。

「階段はリビング内に作ってください。子どもが帰ってきて2階の部屋に行く前に、顔を見れるように」と、お客様

「わかりました。」と、私

「子どもが帰ってきたのも分からない、っていうんじゃ困りますからね」と、お客様

「そうですね」と、私

相づちを打ちながらも、その時、私はこんなことを考えていました。

(リビング階段にしなくても、子どもが「ただいまー」って、帰ってくれば良いだけなのでは?)

(家族関係が良ければ、リビングに階段があろうが、廊下にあろうが関係ないと思うけど・・・)


その時、気づいたのです。

家族の課題を家の作りで解決しようとする人が多いことに。

リビング階段の話も、リビング学習の話も、家の作り(間取り)だけで何とかしようとしています。

でも、間取りが与える影響って、そんなに大きいのでしょうか?

確かに、リビングを通って子ども部屋に行く間取りの方が、子どもの顔を見る機会が増えるかもしれません。でも、ただそれだけです。

もしかしたら、親の顔も見ずに、黙って2階に行ってしまうかもしれません。

リビングで勉強するのだって「リビング学習で成績を良くする」には、親や家族が一緒にリビングにいる必要があります。

一緒にいればこそ、子どもの疑問に答えてあげることもできます。何も話さなくても、一緒のリビングに居る、親の気配を感じながら勉強できること=リビング学習のキモと言えます。

だから、だれも居ないリビングで勉強しても、それは、子ども部屋で一人で勉強しているのと変わりません。

ただ単に「リビングで勉強させれば良い」という話ではないと言うこと。

結局、大事なのは間取りではなく、家族との関係性なのではないでしょうか。

そんな風に考えていたら、こんな記事を見つけました。

子どもの成績向上のために快適なリビングを手に入れましょうという提案は、住宅の販売促進トークに使われることもある。しかし、冷静に考えれば、場所を整えるだけで子どもの成績が上がるなんて、ある意味、子どもをバカにしたような話である。(朝日新聞デジタル)

ホント、その通り。

ではまた。


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